幸せ 〜届かない想い〜
「やっと戻ってきたか千夏!」
担任が憎たらしい笑顔で教卓から千夏を振り返る。
「なに?怒られんの?」
「そんなこたぁしねぇよ。」
嘘ばっかり。
「あれ?神空は?」
「あーもーすぐくるんじゃない?」
「なーにー?せーんせ。」
「おーきたきた。」
「なによ」「なんだよ」
千夏と飛向の声が重なる。
「おい千夏ー。よく体育委員断ったな。」
「めんどくさいの嫌い。」
「ほんっとドライだなお前。
よし!」
「何?」
「おさぼりちゃんな二人には仕事をやる!」
は?なに。
「体育委員やれ(^v^)
どうせ決まってねぇしいいだろ?」
「体育委員!?俺やりたい!」
いやちょっと待ってわたしは…
「私はパ」
「やるよな!ちぃ!(^v^)」
言葉を遮られた千夏はどうすることも出来ない。
「お、そーか?じゃあ頼むな(^v^)」