この空の下でめぐり会う奇跡
「どこまで過保護なの?
大丈夫だよ 一泊したら帰るから
お願い!」
「それなら田戸倉さんにお願いしたら?」
「それは・・・無理よ」
「あの人いい人よ~
美空のことすごく思ってくれてるし」
「いい人なのはわかってるけど
母さんだったらどう思う?」
「どうって?」
「一人息子の相手が足が不自由だとか
そんな彼女だったら」
「あ・・・でも!息子が選んだ人なら
あたしは何も言わ・・・ない
えっ?まさかあなた
田戸倉さんの親に何か言われたの?」
言われてないけど
冷たい目で見られた。
「ううん」
「それならいいじゃない!」
「いいじゃないとか
勝手に決めないで!
とりあえずあたしは一人で行くから」
仲良くしてた友人たちの連絡先は全く知らない
事故をして携帯が壊れたとかで
すべてデータはなし。
それも今母が言うには
思い出す物の1つとして
処分されていたのだ。
行ってみんながどう反応するのか
怖いものがあるけど
あたしは一歩踏み出したかったから
参加に〇をして提出したのだ。