この空の下でめぐり会う奇跡


「って言うかぁ~
石川さん美空ちゃんのこと
好きです?今の話は
石川さんが好きって前提で
話してますけど・・・」


「どーかな?」


「あっ!誤魔化してますねっ
好きですよね
だから追いかけたんですから」


オレは笑って誤魔化した。


今更『好き』って言ってどうする?
『バカにすんな!』って話になるだろ。


「楽しい未来が東京で待ってますよ」


「バ~カッ!
世の中そんなに甘くないよ」




***************


一月後


ここを離れるのは色々さみしい
特に虎太朗の姿が見れなくなる。


あれから会っていないけど
オレの事忘れてないだろうか・・・。


このまま会わなかったら
あいつの記憶の中に
オレが父親と言う存在はなくなるのか
と思うと辛い。


そう思うとまどかと虎太朗の住んでいるマンションへと
向かっていた。




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