この空の下でめぐり会う奇跡



「一樹くん久しぶり・・・
あまり変わってないね」


「そう?」


6年ぶりに会った順子は
室井が言っていたように
綺麗になっていた。


「順子は白くなったな」


「アハハあの頃はマネージャーで
しっかり紫外線浴びてたからね
元は色白なんだけどね
って言うかさ~ そこ?
色の事?もっと変わったなとか・・・」


順子は笑った。


「うん・・・
さすが美容の仕事してるだけあるよ」


「ううん?それは?
綺麗になった?」


「ま~な・・・」


「後悔してる?振らなきゃよかったって」


「はぁ?」


ああ・・・。忘れてた・・・。
振ったのはオレだ。


離れてて遠距離やって行く自信なくて。


「昔の話だな・・・
で?今は?」


「彼氏が居るから惚れないでねハハハ」


「そんなわけねーだろ
こっちも子供居るからさ」


オレの言葉に
順子と共に室井も『えぇ!!!!!』
と叫んだ。


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