この空の下でめぐり会う奇跡
後日
オレは教えてもらった病院に行って
田戸倉さんを訪ねた。
「お待たせしてすみません」
喫茶で待ってたオレに頭を下げた。
「いえこちらこそ
呼び出してすみません」
「えっと~用件は?
何でしょうか?」
「早速ですが新垣美空さんのことで」
「あ~あ・・・」
「別れたと聞きましたが」
「別れたと言っても
始めから付き合ってませんから」
「好きだったんでしょ?」
「まぁ そうじゃないと
今までお世話してませんからね
でもあんな最低な子だとは思ってなかった」
「最低なとは?」
「自分を利用しただけ
自分とは恋愛する気はないって」
やっぱり・・・
美空は心にないことを話したんだ。
「それって本心だと思いますか?」
「はぁ?それは?
と言うかあなたはどんな関係ですか?」
「友人です
どうしても話さないといけないと思って
ここまで来ました」
美空の母親に聞いたことを話した。