この空の下でめぐり会う奇跡
車を走らせた。
「どこ行くの?」
「ドライブ」
「ふざけてる?」
「ふざけないよ
美空がもう一度やり直すと言うまで
帰らないつもり」
「それなら一生帰れないよ」
「そんなことない
美空が素直になればすぐ帰れる」
「すごい自信ね
どこから沸いてくるの?」
「美空の顔がそう言ってる!」
「一樹の考えてること
よくわからない
あたしは嫌だと言ってるのに」
「そぉ~かぁ?」
「そぉ~かぁ?じゃないよ
もう帰ろう」
「冗談はやめて
本気で言うわ!
オレは美空の事が好きだ
もう一度やり直して欲しい」
車を路肩に止めて
美空の方を見て真剣に言った。
「何回言わせるの?
嫌いだって言ったでしょ」
絶対オレの顔を見ない美空。
「わかったわかった!嫌いならいい
その代わりオレの顔を見て言ってくれ!」
「あた・・・し・・・は
あたし・・・」
泣いている美空を抱きしめた。
「あたし・・・も
一樹のこと好き・・・
ずっと忘れられなった
あたしのことまた好きって
言ってくれたときホントに
嬉しかった・・・
でも・・・あたしこんな状態だし」
足を叩いて見せる。
「関係ない!二人で力を合わせて
頑張ろう!」
やっとやっと手元に帰ってきてくれた。