この空の下でめぐり会う奇跡

大きな声で母親が怒鳴るので
お父さんが出てきた。


「玄関先で何を揉めてるんだね！
あれ？君は？・・・確か・・・
まぁ上がりなさい！」


父親と母親を目の前にして
正座をした。


「またうちの子を泣かすつもり？」


「いえ！」


「あなたけっこんしてるんでしょ？
それなのにどうして？
単身赴任だから寂しくてまた美空に？」


「母さん！
あたしがちゃんと話してなかったから
イケないの！一樹はもう離婚してるのよ
それにね またこうして出会えてあたしは
幸せなの！」


「あんたは黙ってなさい！」


「おい！頭からガミガミ言うな！
この人の話を聞いてみないと
前に進めないだろ！」


オレは向こうに居る間に離婚したこと
ホントは美空の事が好きだったのに
裏切る形で手放してしまって
後悔したこと色々話した。


「お願いします！どうか
認めてください」


「母さんお願い！」


「帰って！あんたなんかと
出会わなければ美空は・・・
こんなになってなかった」


「・・・すみません
だけど絶対幸せにしますから」


「そんなこと口で出任せだわ
いいから帰って！」


「帰りません！
認めてくれるまで帰りません！」


頭を深く下げ足の感覚がないほど
正座を続けてた。