この空の下でめぐり会う奇跡


簡単に紹介・今までの経緯などを話すと
「思ってた以上に可愛らしい人だね」
と言う母に少しテレ笑を見せながら
「いえ・・・そんなことないです」
と答える美空。


「お袋あまり言わないでくれる?
こいつすぐ調子に乗るから」


と わざと場がまた和むように言った。


「あら?
ホントのこと言って何が悪いのかしら?
この人なら扱いにくいあんたを任せれるわ
しっかりとした御嬢さんだもの」


お袋が言うと『いえいえ』
と首を振りながら
今にも泣き出しそうな美空。


「大丈夫ですか?
あたしこんなんですけど」


義足の部分を叩いて見せた。


「それがどうしたの?
何か問題あるの?
あたしたち全く気にしないわよ」


ついに美空は泣き出した。


いつも批判されてて
初めて気にしないと
言われたことが嬉しいって・・・。


なんかその場はしんみりとしてしまった
だからまた和むように


「美空はすぐ泣くし
しっかりしてないんだよな
おっちょこちょいだし」


とわざと言った。


一瞬その場は『はぁ???』
みたいな雰囲気に襲われたが
美空が


「わかってるよ
そんなこと・・・
でもここでそれ言わなくてもいいのに」


「そうよそうよ!
バカじゃないの?あんた!」


和ませるために言ったのに
オレは集中攻撃されてしまった。



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