この空の下でめぐり会う奇跡
「美空さんこんな一樹だけど
頼むわね」
「いいんですか?
こんなあたしで」
「美空さん!そんなこと言わないの!
今後一切『こんなあたし』なんて言う言葉を
言ったら許さないわよ!」
少しきつめのお袋の言葉。
でも美空はすごく嬉しかったようだ
あの男の親に言われたことが
トラウマのようになっていたようで
初めて認められた気がすると
話した。
お互いの両親に認められ
改めてスタートを切ったオレたち。
美空を送りながら
「なぁ~行きたいところがあるんだけど
行っていいかな?」
と尋ねた。
「どこ?別にいいよ行ってきても
あたし車で待ってるから」
「二人でいかないと意味ないんだけど」
「そうなの?それなら・・・
あたしも行くよ」
行き先も告げず
車を走らせた。
そして
向かったのはLOVEホテル。
そうオレたちはまだ・・・
あのクリスマスの日以来していない。