この空の下でめぐり会う奇跡
「ねっ!それよりさ」
大樹が紙袋を差し出した。
「これはオレから二人に」
中身はペアーのマグカップ
「ありがと!」
「可愛くない?ピンクとプルーで
こうして合わせるとほら!
上からみるとハート」
「へぇ~大樹がねー
こんなの選ぶなんて・・・」
「やっぱり彼女が出来ると
そこら辺も気が付くようになるか!」
「実は・・・彼女が選んだんだ」
「やっぱり!ヒロ兄は思い付かないよね
これは・・・あたしから」
美夏はペアーのワイングラス
ワイングラス・・・
あたしも昔アルバイトをして
一樹にあげたことあったよね。
もとはそのバイトが原因であたしたち
別れてしまった。。。
「高かったでしょ?」
「フフフ
あまり大きな声で言えないけど
あたしまだ学生なんで
そんな高い物買えませーん!
なのですぐ割れちゃうかも
実はね300均なの!」
へぇ・・・300円に見えないよ!