この空の下でめぐり会う奇跡
「オレはこれ!」
ペアーのパジャマと一つの封筒
一樹があけてすぐまた閉じた。
何?
「何だったの?」
「いや・・・これはマズイ
お前なぁ~」
「フフッ必要だろ?
そこって思いでの場所のはず!
父さんオレに話してくれたじゃないか」
「ちょっと!何なのよ!
二人でコソコソと!」
「ほら!」
一樹に見せてもらうとそれは
他の子供たちには見せられないものだった。
【ミルクハウス優待券】
ミルクハウスとは
そう・・・ラブホテル
それもみんなの許しをもらって
数年ぶりに身体を重ねあった場所。
大樹が出来た場所・・・。
何度もリューアルして
現在も残ってる。
もちろんあたしたちは
あの一回だけで行ったことはないけど。
「ちょっと!虎太朗!」
「たまにはいいじゃない?」
すると二人の子供が
『何?何?』
と封筒めがけて寄ってきた。
「お前たちにはまだ早い!」
と言う一樹に虎太朗は
「いや・・・早くもねーよ
大樹も彼女居るならソロソロ
教育しねーとな
後で教えてやる部屋に来い」
「こら!!!虎太朗!」
一樹の怒りの声が響いた。