この空の下でめぐり会う奇跡


「オレはこれ!」


ペアーのパジャマと一つの封筒


一樹があけてすぐまた閉じた。


何?


「何だったの?」


「いや・・・これはマズイ
お前なぁ~」


「フフッ必要だろ?
そこって思いでの場所のはず!
父さんオレに話してくれたじゃないか」


「ちょっと!何なのよ!
二人でコソコソと!」


「ほら!」


一樹に見せてもらうとそれは
他の子供たちには見せられないものだった。


【ミルクハウス優待券】


ミルクハウスとは
そう・・・ラブホテル
それもみんなの許しをもらって
数年ぶりに身体を重ねあった場所。


大樹が出来た場所・・・。


何度もリューアルして
現在も残ってる。


もちろんあたしたちは
あの一回だけで行ったことはないけど。


「ちょっと!虎太朗!」


「たまにはいいじゃない?」


すると二人の子供が
『何?何?』
と封筒めがけて寄ってきた。


「お前たちにはまだ早い!」


と言う一樹に虎太朗は


「いや・・・早くもねーよ
大樹も彼女居るならソロソロ
教育しねーとな
後で教えてやる部屋に来い」


「こら!!!虎太朗!」


一樹の怒りの声が響いた。







< 203 / 204 >

この作品をシェア

pagetop