この空の下でめぐり会う奇跡


そっちは逆なのに…
そう思うと引き止めてた。


あのときオレが引き止めなければ
オレたちは恋愛することは無かっただろう。


「そっちは反対だよ」


「そーですかぁ~すみません
あたし方向音痴なもので」


「ちょうど梅田方面に行くから
一緒に行く?」


「はい!!!助かります」


美空はオレの後をちょこちょこっと
着いて歩く。


「あなたは観光で大阪に来てるんですか?」


「プッ・・・違うよ
男一人さみしい旅に見える?」


「違うんですか?
大阪の人じゃないって言うから
てっきり旅行者かと・・・」


オレのこと 一人旅してるやつと思ったみたいだ。


「君って東京のどこ?」


「中野区です」


「いいところじゃん」


「そうですか?
ちなみにあなたはどこの人なんですか?」


「オレ?武蔵野市」


「え!!!同じ東京じゃないですかぁ
何かの縁ですね よろしくお願いします」


すこし天然が入ってるのか
やることなすとこが可愛く見える。






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