この空の下でめぐり会う奇跡


朝方 美空の両親が血相を変え
病院へ到着した。


「娘に会わせてください」
「あの子は大丈夫ですか?」
「落ち着いてください」



両親が来ればオレの用は終わり
しばらくは廊下の隅の長いすに座って
様子を見ていた。


看護婦さんがオレのことを言ったみたいで
母親がオレの元へと来た。


「あなた・・・は・・・?
美空と・・・付き合ってるという人?」


「あ・・・いえ」


「一樹君とかいう人じゃないの?」


「あ・・・はい・・・」


「それなら彼氏でしょう?」


「ちょっと・・・事情があって
今日別れたんです」


「なんですって!!!
それとこの事故が関連してないわよね?」


母親は自殺しようとしたのかと勘違いしたようだ
それはないと・・・思う・・・。


ただのハンドル操作の誤り・・・
だったよな。


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