この空の下でめぐり会う奇跡
「あれが無かったら結婚してないでしょう」
「うん」
オレは血が上って勢いよく
リビングの扉を開けた。
「今の話説明しろ!!!」
「あ・・・あっ・・・一樹くん
あ・・・あのね」
「あのねじゃない!早く言えってんだ!
何?穴をあけただと?」
「待って!あのねまどかは
そこまでしても一樹くんのこと好きだったのよ
だから許してあげて
もう時効だと言ってあげて」
時効?
そのためにオレは美空を失った。
それ以上に・・・
美空にはオレの存在すら忘れられた
それなのに時効?
「これは夫婦の問題なんで
口を出さないでくれるかな?
まどか・・・今後の事は考える」
「あの子のところに行くの?
離婚するの?」
行きたいけどいけないじゃないか・・・。