この空の下でめぐり会う奇跡
お風呂から上がってきたまどかは
髪を乾かしながら
「さっきはゴメン」
と オレに謝った。
「何が?」
「嫌なこと言ったでしょ」
「別に気にしてないから」
「そう・・・」
落ち込んだように暗く返事をしたかと思うと
オレの隣に入って来てベットから落ちるかのような位置で
オレに背を向けた。
「だけどあまり飲みすぎるなよ
体に悪いぞ」
「心配してくれるの?」
「当たり前だろ」
「ごめん・・・」
まどかはそういうとオレの方を向いた。
【色々あってまどかも後ろめたいこともあると思うけど
それでも2年やって来たわけだしさ
いい奥さんしてくれてるじゃん
それには感謝してるよ】
その言葉・・・なかなか口に出して言えなかった。