この空の下でめぐり会う奇跡
選んだ道は・・・
ー幸せそうな一樹を見れてよかったー
自分は美空のことを考え
美空に背負わしたくないから
この道を選んだ。
選んだのだから 選んだ道をまっすぐに
進むしかない。
まどかと虎太朗と・・・。
「虎太朗!家に着くぞ!
ママ帰ってるかな?
ビックリするぞ!
明日帰ると思ってるからなぁ~」
1日早い帰宅はビックリさせようと
黙ってた。
東京ラスクをお土産に
マンションへ。
虎太朗とお互い人差し指を口元に持っていき
『シー』と言いながらコソッと玄関を開け
音を立てずにリビングへ。
あれ?居ないのか?
まだ帰ってないのかな?
「ママはいないのかな?
それともお風呂かな?
どっちが先に見つけるか
よーいドン!」
なんてふざけながら
競争をした。
オレは虎太朗に勝ちをつけてやればいいと
探す気なんてなく
リビングのソファに腰をおろした。