この空の下でめぐり会う奇跡

「その言葉早く聞きたかった」


「聞いてれば？浮気しなかったのに！
ってか？ヤツとどういう関係なんだよ！」


「あの人は・・・あたしが
色々相談してて・・・そして
そんな辛いのなら離婚して自分と
一緒になろうって・・・」


「ははっ笑わせんな！
辛い？何が辛いんだ？
オレは何もしてないじゃないか！」


「何もしないから余計に辛いのよ！
あたしが何しても何も言わない
それに･･･虎太朗が出来た経緯聞いた時から
オレのすることに口出しするな！って
あれ以来一樹には逆らえないと思った」


「そんな前のことを穿り出して言うなよ
オレはお前に対してきつく当たってたか？」


「ううん･･･」


「まさか
裏切られるとは思ってもなかったわっ！」


次第にオレもエスカレート。


するとまどかは開き直ったのか


「い・一樹だって
心の中にはあの人が居るでしょ」


と言ってきたのだ
あの人･･･そう美空の事。


「･･･そう来るか･･･」


「こっそり連絡とかしてたんじゃないの？」


「いい加減にしろよ！
想像で言うな！
あいつとは別れて会ってない
連絡さえしてない！
それに･･･会えるわけないじゃないか」


「どうだかね･･･」


とうとうプツンとキレてしまった。