とけるほど、抱きしめて
崩れていく友情
カナから、LINEで連絡がきた。
久しぶりに話したい
圭祐さんのお店で待ってる。
あれから圭祐さんの事を考えられないくら
必死で仕事をした。忘れなきゃ…って
恋心は不完全燃焼状態のまま。
「マキ、久しぶりだね。」
「ずっとやりたかった仕事の一部分を
やらせてもらえる事になって、それもようやく形になって、商品化が決まったの。」
「マキは、いいね。仕事も手に入れて、
恋も手に入れて。」
「カナ…。」
「私が何も知らないと思ってた?」
「マキと圭祐さんが抱き合う姿…みたんだよ。」
「違うんだ。俺が勝手にマキちゃんを…
好きになってしまっただけなんだ。いい大人がドキドキして押さえがきかなかったんだ。」
「マキちゃんは、悪くないんだ。」
冷たい目が俺を見る
「いつから?私を馬鹿にしていたの?
圭祐さんも、マキも、大嫌い‼︎」
ガタンと椅子を倒し、私を突き飛ばして
カナが出て行った。
残された私…。
「圭祐さん、私好きになっちゃいけなかったんだよね。」
「もう、忘れてください。」
「さようなら。」
私は、通りからタクシーをひろって
マンションまで涙を堪えた。
玄関から部屋に入ると、全身の力が抜けて、そのままベットに伏せた
手元のスマホには、圭祐さんからの着信。
名前を見ることさえ辛かった。
涙が溢れて止まらない。
疲れちゃた。そのまま意識を飛ばした。
どれ位たっただろう。
洗面台の鏡に映る自分に現実をつきつける。
ダメだ。身体だるい。顔もはれて。
会社に欠勤の電話して
そのままベットに入った。このまま夢だったと笑えたら。
しばらくぼーっとしていたら、スマホが鳴った。
着信。画面には永嶋隼。
「はい…。」「隼…。あっ課長…。」
「月乃?大丈夫かぁ?」
「熱は?薬のんだかぁ?」
「朝霧から住所聞いたから、
今から行くから待ってろ!」
「大丈夫ですから…。」
「いいから…待ってろ!」
しばらくすると、インターホンが鳴った。
「はい…。」「俺だ。永嶋。開けろ!」
ガチャ。
「隼…。」
「食事は?」「……。」
「今簡単なもの作るから待ってろ。」
その前に、ふわっと私を抱えてベットに下ろす。
「寝てろ。すぐ作るから。」
隼がキッチンでお粥を作ってくれた。
ゆっくりと時間をかけて一口づつ食べた
「隼…。私…苦しいよ。友達も…みんな失くしてしまう。」
「もしかして、マキの好きなヤツって、圭なのぁ?」
「始めは、カナが気になる人が居るって
それで、圭祐さんのお店に行く事になって…。」
それからの事を詰まりながら必死で
話した。
大事な親友の心を知っていて
どんどん好きになる嫌な自分に
忘れなきゃって…。
隼がキッチンからビールを持ってきて
シュッと開けるとグッと一気に飲んだ。
私の頭をワシャワシャっとなでて
頬に手を延ばす。
ふっと笑って、
「俺を好きになれよ。」
隼のムスクの香りに包まれた。
弱っている私には隼の優しさが暖かかった。
「本当言うとなぁ、最近のマキ様子が
おかしい。っ感じてた。
何かを忘れるために、仕事してるって
感じ。だから余計空回りして。」
「見てられなかった。」
久しぶりに話したい
圭祐さんのお店で待ってる。
あれから圭祐さんの事を考えられないくら
必死で仕事をした。忘れなきゃ…って
恋心は不完全燃焼状態のまま。
「マキ、久しぶりだね。」
「ずっとやりたかった仕事の一部分を
やらせてもらえる事になって、それもようやく形になって、商品化が決まったの。」
「マキは、いいね。仕事も手に入れて、
恋も手に入れて。」
「カナ…。」
「私が何も知らないと思ってた?」
「マキと圭祐さんが抱き合う姿…みたんだよ。」
「違うんだ。俺が勝手にマキちゃんを…
好きになってしまっただけなんだ。いい大人がドキドキして押さえがきかなかったんだ。」
「マキちゃんは、悪くないんだ。」
冷たい目が俺を見る
「いつから?私を馬鹿にしていたの?
圭祐さんも、マキも、大嫌い‼︎」
ガタンと椅子を倒し、私を突き飛ばして
カナが出て行った。
残された私…。
「圭祐さん、私好きになっちゃいけなかったんだよね。」
「もう、忘れてください。」
「さようなら。」
私は、通りからタクシーをひろって
マンションまで涙を堪えた。
玄関から部屋に入ると、全身の力が抜けて、そのままベットに伏せた
手元のスマホには、圭祐さんからの着信。
名前を見ることさえ辛かった。
涙が溢れて止まらない。
疲れちゃた。そのまま意識を飛ばした。
どれ位たっただろう。
洗面台の鏡に映る自分に現実をつきつける。
ダメだ。身体だるい。顔もはれて。
会社に欠勤の電話して
そのままベットに入った。このまま夢だったと笑えたら。
しばらくぼーっとしていたら、スマホが鳴った。
着信。画面には永嶋隼。
「はい…。」「隼…。あっ課長…。」
「月乃?大丈夫かぁ?」
「熱は?薬のんだかぁ?」
「朝霧から住所聞いたから、
今から行くから待ってろ!」
「大丈夫ですから…。」
「いいから…待ってろ!」
しばらくすると、インターホンが鳴った。
「はい…。」「俺だ。永嶋。開けろ!」
ガチャ。
「隼…。」
「食事は?」「……。」
「今簡単なもの作るから待ってろ。」
その前に、ふわっと私を抱えてベットに下ろす。
「寝てろ。すぐ作るから。」
隼がキッチンでお粥を作ってくれた。
ゆっくりと時間をかけて一口づつ食べた
「隼…。私…苦しいよ。友達も…みんな失くしてしまう。」
「もしかして、マキの好きなヤツって、圭なのぁ?」
「始めは、カナが気になる人が居るって
それで、圭祐さんのお店に行く事になって…。」
それからの事を詰まりながら必死で
話した。
大事な親友の心を知っていて
どんどん好きになる嫌な自分に
忘れなきゃって…。
隼がキッチンからビールを持ってきて
シュッと開けるとグッと一気に飲んだ。
私の頭をワシャワシャっとなでて
頬に手を延ばす。
ふっと笑って、
「俺を好きになれよ。」
隼のムスクの香りに包まれた。
弱っている私には隼の優しさが暖かかった。
「本当言うとなぁ、最近のマキ様子が
おかしい。っ感じてた。
何かを忘れるために、仕事してるって
感じ。だから余計空回りして。」
「見てられなかった。」