とけるほど、抱きしめて
晴人となかなか会えなくてカナに相談していた時だった。

雑誌から飛びたした感じのすらっとした
可愛い女の子が、私に近づいてきた。
「あなた?マキさん?晴人に付きまとってるって?迷惑だからやめてくれない?
メールとかも。」
「あの?あなたは?」
「彼女ですけど?」
「嘘‼︎だって…。マキ好きだよ」って
「とにかく、私の彼だから‼︎」

晴人から翌日メールが届いた。
「好きな子が出来た。別れて。ゴメン。」

訳わからない。晴人…。

噂で聞いた。晴人に好意をもった彼女が
飲んだ勢いで関係を持ち
彼女の誘惑に落ちたと。

私は、初めて心から好きになった人だった。
傷は深くて、毎日泣いた。涙が枯れるほど。
学校も休みがちになってボロボロだった

そんな私を一生懸命励まして、外へ連れ出してくれて側にずっと居てくれたカナ。
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