一目惚れ

俺の降りるひとつ手前の駅に着き、

ドアが開いて入ってきた女。

30代後半ぐらいだろうか。

俺を一瞥はしたが、

なんの躊躇いもなく俺の横に座った。

黒っぽいトレーニングウェアの上に、

黒いスキニーパンツ、

足首まである編上げのブーツを履いていた。

身長は、160㎝ぐらい、

身長のわりには長い手足は細く、

華奢なのに妙に存在感のある女だった。
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