チョコレートなんか大嫌いっ
繁華街に来ていた。
クラスメイトとこんなところに来たのは初めてだった。
派手な雰囲気にどこに向かっているのかと不安がよぎる。
『あ!やばぁ』
『え』
『店に財布置いてきちゃってたんだったぁ!ちょっと寄ってもいい?』
『ぁ、あの…』
葵ちゃんは私の言葉を全然聞いて居なくて、ぐるっと方向を変えるとまた私の腕を引っ張って歩き出した。
そして落ち着いた通りに入っていった。
少し歩くと【chaleur】シャルールと書かれた小さな看板の横にある階段を上り乱暴に扉を開いた。
『いらっしゃ…』
『はざっすぅ!』
そこはアンティーク調の暖かい風合いの美容室だった。
『葵!乱暴に入ってくるなって何度も言ってるだろ』
『めんごめんごぉ』
葵ちゃんは気にした様子もなくズカズカと奥に行った。
そこでお店の人と目があってしまった。
『…ぁ…』
『あ、葵の友達?』
『えっと…』
『あいつあんなんだから大変だろ?
ごめんな』
『あ、いえ…』
スタイリッシュな短髪黒髪の爽やかな人が穏やかに微笑む。
初対面なのにすごく暖かい大人な包容力を感じた。
『てんちょー、葵がなんか騒いでるんだけど…』
奥から色素の薄いミステリアスな空気感の男の人が出てきた。
『あ、いらっしゃいませ』
目が合うと綺麗な笑みを向けられ、思わずドキッとした。
『もぉ!誰さ!あたしの財布盗んだのぉ』
葵ちゃんがバタバタと出てきた。
『だから知らないって言ってるでしょ』
『柊のバカっ!どろぼー!』
『俺じゃないって』
どうやら財布が見つからないらしい。
クラスメイトとこんなところに来たのは初めてだった。
派手な雰囲気にどこに向かっているのかと不安がよぎる。
『あ!やばぁ』
『え』
『店に財布置いてきちゃってたんだったぁ!ちょっと寄ってもいい?』
『ぁ、あの…』
葵ちゃんは私の言葉を全然聞いて居なくて、ぐるっと方向を変えるとまた私の腕を引っ張って歩き出した。
そして落ち着いた通りに入っていった。
少し歩くと【chaleur】シャルールと書かれた小さな看板の横にある階段を上り乱暴に扉を開いた。
『いらっしゃ…』
『はざっすぅ!』
そこはアンティーク調の暖かい風合いの美容室だった。
『葵!乱暴に入ってくるなって何度も言ってるだろ』
『めんごめんごぉ』
葵ちゃんは気にした様子もなくズカズカと奥に行った。
そこでお店の人と目があってしまった。
『…ぁ…』
『あ、葵の友達?』
『えっと…』
『あいつあんなんだから大変だろ?
ごめんな』
『あ、いえ…』
スタイリッシュな短髪黒髪の爽やかな人が穏やかに微笑む。
初対面なのにすごく暖かい大人な包容力を感じた。
『てんちょー、葵がなんか騒いでるんだけど…』
奥から色素の薄いミステリアスな空気感の男の人が出てきた。
『あ、いらっしゃいませ』
目が合うと綺麗な笑みを向けられ、思わずドキッとした。
『もぉ!誰さ!あたしの財布盗んだのぉ』
葵ちゃんがバタバタと出てきた。
『だから知らないって言ってるでしょ』
『柊のバカっ!どろぼー!』
『俺じゃないって』
どうやら財布が見つからないらしい。