チョコレートなんか大嫌いっ
復讐計画その②
制服をおしゃれに着崩す
またしても意味不明な作戦であった。
しかし葵ちゃんには絶大な自信があるらしく、ガンとして譲ろうとしない。
仕方がないので言う通りにしてみることにした。
制服の着崩し方は葵ちゃんに全てを委ねた。
いつもよりも短いスカートに足がスースーする。
こんな感覚男子だけが感じるものだと思っていた。
女子なのにそんなことを思う日が来ようとは夢にも思わなかった。
この姿で教室に行くのに不安がよぎる。
考えれば悪いイメージしか浮かんで来ないからだ。
しかしいつまでも立ち止まっている訳にもいかないので意を決して教室の扉を勢い良く開く。
ザワザワと談笑していた生徒たちが徐々に異変に気がつき静まりかえる。
やっぱり気持ち悪がられてる…
『おっ、高木ぃ!おはよぉ』
葵ちゃんが元気に挨拶してくれた。
塞き止められたダムが一気に放水されたかのように教室に喧騒が戻ってきた。
『おい、あれまじで高木?』
『ちょっと可愛いくね?』
『嘘!高木さん?』
『感じ変わりすぎじゃね?』
ガヤガヤとクラス中で私のことを話しているようだ。
怖くてうつむきながら自分の席に座った。
『おはよ』
『ぁ、おはよ』
隣の席の男の子が初めて挨拶をしてきた。
どうやら気味悪がられてはいないようだった。
制服をおしゃれに着崩す
またしても意味不明な作戦であった。
しかし葵ちゃんには絶大な自信があるらしく、ガンとして譲ろうとしない。
仕方がないので言う通りにしてみることにした。
制服の着崩し方は葵ちゃんに全てを委ねた。
いつもよりも短いスカートに足がスースーする。
こんな感覚男子だけが感じるものだと思っていた。
女子なのにそんなことを思う日が来ようとは夢にも思わなかった。
この姿で教室に行くのに不安がよぎる。
考えれば悪いイメージしか浮かんで来ないからだ。
しかしいつまでも立ち止まっている訳にもいかないので意を決して教室の扉を勢い良く開く。
ザワザワと談笑していた生徒たちが徐々に異変に気がつき静まりかえる。
やっぱり気持ち悪がられてる…
『おっ、高木ぃ!おはよぉ』
葵ちゃんが元気に挨拶してくれた。
塞き止められたダムが一気に放水されたかのように教室に喧騒が戻ってきた。
『おい、あれまじで高木?』
『ちょっと可愛いくね?』
『嘘!高木さん?』
『感じ変わりすぎじゃね?』
ガヤガヤとクラス中で私のことを話しているようだ。
怖くてうつむきながら自分の席に座った。
『おはよ』
『ぁ、おはよ』
隣の席の男の子が初めて挨拶をしてきた。
どうやら気味悪がられてはいないようだった。