チョコレートなんか大嫌いっ
作戦の全貌はかなり衝撃的な内容だった。
要約するならば

深沢拓海をメロメロにしてズッタズタにフッてやれぇ!

というものだった。

『ぁ、葵ちゃん…そんなこと私には無理だよ…』
『出来るよぉ!現にこんなに可愛くなったじゃん!女は髪形・ファッション・メイクで簡単に可愛くなれるんだからぁ!』
『で、でも…』
『見た目は大丈夫!高木は可愛いよぉ』
『そうだな』
『……っ』
『身体も柔らかくて気持ち良さそうだしぃ』
『なに言ってんだ』
『いや、だってさ骨と皮みたいな子結構いるけどぉ、それって可愛い?』
『それは人によるぞ』
『あたしは高木の身体がバリ好みぃ。太過ぎず細すぎずぅ』
『それは同感だ』
『うわ、りょーちんホモでバイでロリコンなのぉ?きもぉ』
『ちげーよ!』

誉められているのかそうでないのか良く分からなかったが、無性に照れ臭いことは確かであった。

『だけど、マキは出来んのか?そんな男を誘惑するようなこと』
『……!』

私は大きく首を横にブンブンと降った。
そんなこと出来るわけがない。

『そこなんだよねぇ。でもだいじょうぶい!』

葵ちゃんはなんの根拠があるのか分からないが自信満々のようだ。

『これから高木には修行をしてもらうよぉ』
『へ?』
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