チョコレートなんか大嫌いっ
負けるもんか!
そこに絶好のチャンスが訪れた。
シャトルが緩く山なりに飛んで来たのだ。
ここで行かなきゃ女がすたる。
渾身のスマッシュを爽二さんにお見舞いした。
爽二さんもマズイと反応はしていたがテンポが合わない。
シャトルが床に転がった。
『やったぁぁあ!!』
『くっそ、まじかー』
私は喜びのあまり跳び跳ねていた。
こんなに大きな声でハシャイだのはいつぶりだろうか。
自分の声がこんなに大きいことにも驚いた。
そこに爽二さんが跪き、私の手を取った。
『何なりとお申し付け下さい、姫。望むならいついかなる時もどこへだって姫の元に駆けつけよう』
『…っ』
爽二さんは童話の中の王子様みたいで胸が高鳴った。
『なんてな』
そう言うと爽二さんは立ち上がり私の頭を撫でてくれた。
『そんな可愛い顔するなよ』
『え…』
『これでも、子持ちの父親なんだ。困らせないでくれよ』
『は、はぁ…?』
爽二さんは照れたように言った。
自分で王子様みたいなことをしておいて、照れるだなんて変なの。
歳上の男性に対してこんなことを思うのも不思議だがなんだか愛らしく思えた。
『でも、約束は守るからな。姫』
からかうように言われ、やっぱり大人の余裕を感じた。
『今日は送っていくよ』
『あ、はい』
勝ったのになんだかちょっぴり悔しい。
そこには埋めようのない人生の経験の差を感じた。
そこに絶好のチャンスが訪れた。
シャトルが緩く山なりに飛んで来たのだ。
ここで行かなきゃ女がすたる。
渾身のスマッシュを爽二さんにお見舞いした。
爽二さんもマズイと反応はしていたがテンポが合わない。
シャトルが床に転がった。
『やったぁぁあ!!』
『くっそ、まじかー』
私は喜びのあまり跳び跳ねていた。
こんなに大きな声でハシャイだのはいつぶりだろうか。
自分の声がこんなに大きいことにも驚いた。
そこに爽二さんが跪き、私の手を取った。
『何なりとお申し付け下さい、姫。望むならいついかなる時もどこへだって姫の元に駆けつけよう』
『…っ』
爽二さんは童話の中の王子様みたいで胸が高鳴った。
『なんてな』
そう言うと爽二さんは立ち上がり私の頭を撫でてくれた。
『そんな可愛い顔するなよ』
『え…』
『これでも、子持ちの父親なんだ。困らせないでくれよ』
『は、はぁ…?』
爽二さんは照れたように言った。
自分で王子様みたいなことをしておいて、照れるだなんて変なの。
歳上の男性に対してこんなことを思うのも不思議だがなんだか愛らしく思えた。
『でも、約束は守るからな。姫』
からかうように言われ、やっぱり大人の余裕を感じた。
『今日は送っていくよ』
『あ、はい』
勝ったのになんだかちょっぴり悔しい。
そこには埋めようのない人生の経験の差を感じた。