チョコレートなんか大嫌いっ
ブラック
あれから、3ヶ月が過ぎた――
どうやら私は失敗してしまったらしい。

スクールカースト上位者には
関わらない
目を合わさない
空気のように気配を消す

これを気を付けていたはずなのに。

深沢拓海は中学の頃からサッカー部のエースでスクールカースト上位者だったのだ。

そんな相手に私は無礼を働き逃げた。

中学の時は控えめなタイプの友達が1人2人は居たのだが、今は誰もいない。
上位者に逆らった私に関わろうなんて愚かな真似誰がするだろうか。
こんなこと言いたくないけど私だってそんな人に関わりたくない。


友達がいないことは別に困ってないのだが、ヤツらに絡まれるようになったのには困っていた。

名字と体型のこともあり、あだ名は『ぶーちゃん』
掃除や日直を押し付けられたり
注目を浴びることが苦手な私をわざと学級委員にしたり
クラスメイトたちから面倒なことは全て押し付けられるようになった。

それもこれも全て深沢拓海さえいなければ―――
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