チョコレートなんか大嫌いっ
翌日――
学校へ向かう足が重い。

救いの無くなった私は、残りの学校生活いかに過ごせばいいのだろうか。
気だるい身体は何に突き動かされているのか、分からないまま学校に来ていた。

ぼーっとしていても時間はゆっくり流れていく。
早く終わればいいのにと何回思ったことか。

『ちょっと高木ぃ』

いきなり肩を叩かれた。
予想だにしない刺激に身体が跳ねる。
振り返えると葵ちゃんがいた。

『ちょっとー、何度も呼んでるんですけどぉ』
『…ぁ…ごめ…』
『いや、いいけど!昨日はありがとねぇ』
『ぁ、うん』

わざわざお礼を言われた事に驚いた。
みんなは押し付ける時はごめんねってゆうわりに、翌日はまた視界に入っていない様子だったからだ。

『高木、このあとひまぁ?』
『え?』
『ちょっと付き合ってよぉ』
『ぇ、、』

強引に腕をひかれて教室を後にした。
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