クール系女子の2度目の恋
「えーっとどこまで話したっけ。あ、そう、全寮制で、門限は12時。過ぎたら1週間居残りで、化学のプリントを何十枚かやってもらう。俺いるからサボろうなんてこと考えないことだな。外部の人も部屋に入れていいが、他の部屋の生徒に迷惑かけないように。それと週末と祝日は門限が1時になる。あと生徒会の先輩達がが寮長だからわかんないことあったら寮長室行ってなんでも聞け」


ふーん。門限あるんだ


めんどいな。破ると居残り…バレなきゃいいね


「せんせー質問。」


短気男が先生に声をかける


「なんだ。」


後ろにいるから表情は分からないけど

心なしか楽しそうに話しているように思える


「ここ男子校なのになんで女子の神崎さん?がいるんですかー??」


「まて、それも後で説明する。
その前にもう一つ話がある。
長期休みの話だ。
長期の休みは家に帰るか帰らないかアンケートをとる。そして管理人の湯沢さんか原口さんに鍵を預けろ。それだけだ。」


「りょーかいりょーかーい。はい、それで神崎さんがいるりゆー♪」


私が話さないから早く理由を聞きたいのか先生を急かす短気男


すると先生が名簿を見て困った顔をして


「それなんだが境。この学校は今年から共学校となった。今のところ神崎しか、受験生はいなかったから女子は神崎だけになったんだ。」


ふーん。苗字境ってゆーんだ


いや、関係ないだろ。


さっきっからなにを考えてんの私。


というか


共学校にしたってことにしてるんだ


権力振り回してるなぁお父さん…


「先生〜話終わりっすか?」


1人の生徒が言った


「ああ。今日のところはこれぐらい。
明日自己紹介やるからなー内容考えとけよー。以上。終わりだ。起立。」


ガタッガタッ…


「礼。」


<さようなら>


よし。やっと終わった

さてっと。サボり場所探しに行こう


そして境が自分のことを見ているのに気づかず、麗華は教室を出た






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