Words of farewell...
『ギャーーーーー!!!』
血だらけの女の人が立っていた
私は出口まで全力で走った
ハァハァハァハァハァハァ
ヤバッ
走りすぎた…
「千咲!」
『りょ…く…』
「大丈夫…なわけないよね…」
ケホッゴホッ
「発作本格的にならないうちに休もっか」
私はコクンと頷き、近くにあったベンチに腰をおろした
『ケホッ…ゴホッコホッ…ゴホッゴホッ』
それでも発作は酷くなる一方だ
「大丈夫…落ち着いて…」
そう言って、私の背中に腕を回し、優しくさすってくれた
すると、不思議なことにどんどん発作は治まってきた
『ケホッ…もう…大丈夫…』
「そう?じゃーだいぶ暗くなってきたし、観覧車でも乗る?」
『うん!』
「じゃー行こっか!」