Words of farewell...


私も診断されたときは、絶望した

“まだ私17歳だよ?”って思った

本気で神様を恨んだ



『私の命は…あと一ヶ月半です』



ふと亮くんを見てみると、歯を食いしばっていた

亮くんも…辛いんだ…



『でもね、私は癌になったこと後悔してないんだ』



全くって言ったら嘘になる

けど失うことより、与えられることの方が多かった気がする

それに…



『後悔したって、私が病気だってことは変わらない
時間は止まらない…後悔してる時間があるなら、それだけ前に進む努力をしたほうがましだって気づいたから』



後悔しても、神様を恨んでも、泣き叫んでも無駄なんだ



『私は病気になってから、たくさんのことを諦めました』



そのせいで、亮くんを傷つけた

砂千を傷つけた

たくさんの人を苦しめた



『病気のせいで、虐めを経験しました』



仲の良い友達も失った

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