Words of farewell...
「あと命の尊さを知ってほしかったんです」
今のちーちゃんの話で充分過ぎるくらい知れたよ
「私は、あと少しでこの世を旅立ちます
残念だけど、多分卒業式まで生きていられないと思う」
バンッ
「そんなこと…言うな…っ」
夏川君は悔しいんだ
大事な彼女だからこそ、生きることを諦めてほしくないんだ
「でも…受け止めなきゃいけないことだから」
「そんな簡単に死を覚悟するな!
千咲にはこんなに涙を流してくれる友達がいるんだぞ?!」
私も回りを見渡してみると、男女問わず、みんなが涙を流していた
私は話す内容はだいたいわかっていたから、涙は流れなかったけど、いきなりこんな話をされたら号泣だろう
「もう私には時間がないの!明日にはベッドから起き上がれないかもしれない 喋れなくなるかもしれない 明日には…心臓が止まるかもしれない…」