Words of farewell...

「頼む…娘の最期の我が儘なんだ」



お父さん…

お母さんの肩を抱き、顔を歪めている



「分かりました」



そう言って、亮くんの顔を徐々に近づいてきた

チュッ

と言うリップ音で幸せを実感した



『あり…が…と…
あの…ね…わ…たし…みん…な…の…こと…が…大…好き…だよ』



数えきれないほどある感謝

受け止めきれないほどの愛情

いくつもの尊敬

全てを伝えたい

でも、それは出来ない

だからせめて伝わって

私が一番伝えたい気持ち…

< 265 / 300 >

この作品をシェア

pagetop