Words of farewell...


次はお母さん

お母さんは仕事はしてないけど、いつも家で私達家族を支えてくれたね

病気だって分かったとき、私より先に泣いてたのは、今でも覚えています

自分のことじゃないのに、自分のことのように泣いてたよね

辛かったけど、少しだけ嬉しかったんだ

あと、砂千はお母さんに頼んだよ

砂千も中学生だから、お父さんよりお母さんを頼りたいと思うから

お父さんには申し訳ないけど、私はそうだった

だからよろしくね


二人は私が病気になってから急に冷たくなったよね

それは結構辛かったです

私は邪魔なんだなって思った

砂千がいれば私なんていらないんだなって…

でも違ったよね

やっぱり私達は暖かい家族なんだなって思えた

そんなふうに思えるのはお父さん達のお陰だね

お父さん、お母さん…

私を育ててくれたこと、感謝しています

この家族に生まれてこれて幸せでした

親より先に逝っちゃうなんてね…

親不孝者でごめんなさい…

でも、私の人生はみんなのお蔭で充実してたよ

だからこそ、この言葉を贈ります…


たくさんの感謝を込めて…


私の家族になってくれて…


愛情をそそいでくれて…



“ありがとう”



ーーー千咲よりーーー


< 278 / 300 >

この作品をシェア

pagetop