私-前編-
キーンコーンカーンコーン♪
この日の授業なんていつも以上に耳に入らず
気付けば4時間目が終わっていた。
アキは転校生という事もあって、休み時間になると周りには人が集まっていた。
そして、すぐ気の合う子を見つけたのか、仲良しグループに入っていた―…
私はあの朝のアキの言葉がズーット頭の中をグルグル回っていた―……
「亜美〜!
お昼食べよ〜!
ナツ今日朝食べてないからお腹すいたし!」
お弁当をブンブン振り回しながらやってきたナツと私は屋上へ向かった―…
そこで私はお弁当を食べながら今日アキに言われた事
小さい頃から知っていた事
そして実は初恋だった事をナツに話した。
ファーストキスの事は言わなかった―…
私の中の大切な思い出だから…――