私-前編-
そのまま保健室に行った―


『岡ちゃん…頭痛いから寝るわぁ』


保健室の岡田ちゃんは優しくて、他の先生とは少し違った。



生徒から大人気で、
私も大好きな先生だ。


「も〜!
またサボりかい」



毎度の事に呆れ口調…


『ん…まぁそんなとこかな…』



一番奥のカーテンを開けてベッドに横になった。



目を瞑るとさっきのアキの笑顔と兄の会話が頭の中で繰り返された―




やっぱり私ってわかってたんだ…



でも私には何で人違いとか言うの―…



その繰り返しでわけがわからなかった。


考えるのやめ!!




別にどうでもいいし……
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