私-前編-
ホテルを出るとタクシーに乗り、寮へ戻った。



部屋に戻るなり私は美優にメールを打った。


“電話ごめん!色々あって…また起きたら連絡して!”


メールを送ると、次は松本さんに電話をかけた。


話したい事があると言うと松村さんは寮まで来てくれた。




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『あと一ヵ月…
本気で頑張るので、一ヵ月で辞めさせて下さい。』


松本さんが部屋に入るなり私は土下座をして頼みこんだ。


「おいおい…どしたんや?
何かあったんか?」

松本さんは心配そうに聞いてきた。



『私…学校に行きたくなりました』


私は必死に作り笑いをしたが、勘のいい松本さんは何か感じたんだろう。


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