私-前編-
夕方美優が部屋にきた。

私は泉さんの事。

そして…アキとの事…


私が一ヵ月後辞める事…全て話した。


「亜美は地元戻って元彼とやり直すん?」


美優は突然辞めると聞いて少し怒ってるように感じた。


『戻らんよ。
てかアキも呆れて帰ったし。
…兄ちゃんとか心配してるしな。
泉さんにも言われてん。』


キャバクラは18なったらいつでも働ける。

今しか出来ない事をしようと私は思ったのだ。


「そっか。…心配してくれる人が居ていいね。」


そう呟いた美優は少し淋しそうにだった。


『…………』

「でも!たまには遊びに来てな!」

美優はいつもの優しい笑顔で言った。




この日から私は松本さんに言った通り頑張った。



新規のお客さんに付けば指名をもらえるように頑張った。


指名をもらえれば、次また来てもらえるように…


次来てくれたら、ボトルを入れてもらうように…




そして私は半月でナンバー3になった。





あと半月…―



頑張ろう……


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