私-前編-

「部屋の荷物は全部送ったろか?」


『いぇ…てか私が持っていっていいんですか?』


「俺が華の服とか着るわけにはいかんしなぁ」


煙草に火をつけながら言った。

『いやいや…そーじゃなくて…』


「ぶはっ!
わかってるって!あれは俺があげたやつやから。
華の物やで。」


『……ありがとうございます』


「お前おもろい奴やなぁ〜」



それからしばらく談笑した後、
私は松本さんに携帯を返して、寮まで送ってもらった―…



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