私-前編-
ナツの家に着いた私はチャイムを押した―…
ピーンポーン♪
「…入ってぇ」
中から小さなナツの声が聞こえたので、私はドアを開けてナツの部屋へ向かった―…
ナツの部屋を開けた瞬間私は言葉が出なかった。
顔はナツとわからない位痣だらけで、足や腕も痣や傷だらけ…
何が起きたのかわからなかった。
「亜美ぃぃーッッ」
私を見て、ナツは泣きながら話し始めた。
ナツを強く抱き締めながら話しを聞いた。
ナツは母から忘れ物をしたから持ってきてと電話があったので、それを母の店まで届けに行った。
その帰りにいきなり知らない男に道を聞かれ、説明していると後ろから誰かに思いっきり殴られ、車に乗せられ3人の男にやられた―…
運転席には女が居て、何枚もの写真を撮り、笑いながら見ていた。