私-前編-
ナツの事件-sideアキ-
2時過ぎか―…
隣でぐっすり眠る亜美に気づかれないように、俺はこっそり亜美の家を抜け出した。
時間がない―…
俺は急いだ。
あるコンビニの前に着くと、若者がたまっていて、その中で一人、バカ笑いしている女を見つけた―…
俺に気付くと、その女は笑顔で手招きした。
「ケンの後輩やんなぁ?」
メグさんは俺に聞いてきた。
『そーっす。ちょっといいっすか?』
「どーしたん?恋の悩みかぁ?あははっ」
メグさんはバレてるともしらずに呑気なもんだった。
そして俺はメグさんの家へ連れてかれた。
まぁ家の方が都合がよかったけど。
「マジでどしたんさ?」
『欲しい物があるんす。』
「えぇ〜あたしあんたの貢ぐちゃんにはならへんで?」
メグさんはケラケラ笑いながら言った。
『写真とネガなんっす。…意味わかりますよね?』
メグさんの顔色が一瞬変わったがすぐにごまかした。
「はっ?何それ?」