私-前編-


メグさんは泣きながら話し始めた―…




ずっとケン君の事が好きだった事。


何回も告白したが、みごとに全敗(吉田が好きだったから)した事。


誰とも付き合わなかったのに突然吉田と付き合い出した事に腹がたった。


最初は拉致して山に捨てて帰るだけにしようとしたが、吉田があまりにもメグさんと違いすぎて、負けた自分が悔しかった。





『最低やな』

俺は怒りで震えていた―…

「……ごめん…でもケンには…言わないで…」


プチン―…

やべぇ…


キレた―‥


『てめぇ我がが何やったかわかってんか!?
我がの事しか考えてへんやんけ』


これがもしやられたのが、亜美だったら―…


俺の大切な亜美の…親友…

気が狂いそうだ。


ケン君には……

言えるわけねぇよ…



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