私-前編-
そしてケンはナツを優しく抱いた―…
ナツは震えていたが、ケンに抱かれたい…
そう思った。
レイプの事は忘れよう―…
これからはケンが守ってくれる。
いつまでも弱い自分じゃダメだ。
前を向いて歩こう―…
ナツは強く決めたのだ―…
ケンが居てくれるから…
そしてナツとケンはいつの間にか眠っていた…
ナツが目を覚ますとケンは居なかった…
“ナツへ。
可愛い顔して気持ちよさそうに寝てるから、起こさずに帰るな。
何かあったり、寂しくなったらすぐ電話してこいよ。”
小さな紙に書かれたメモを見て、ナツはすぐにでも電話をしたかったが、とりあえずもぅ少し眠る事にした―…