私-前編-


「お邪魔しましたぁぁ〜」
食事を終え、しばらく昔話で盛りあがった後アキとアキの母は帰る準備を始めた。


「またいつでも来てなぁ!」

ママは久々にお酒も入り嬉しそうだ。


「そんな事言ったら毎日くるで〜」


ママとアキの母は年も近いし、近所にママ友達が少なかったママは嬉しくて仕方ないみたいだ―…


「アキ、またいつでも来いよ」


「ケン君また遊んで下さいね」


「おう!」


「あっ、亜美携帯教えてや。あと、ケン君も!」


そう言うとアキはポケットから携帯を取り出した。


「俺はついでか!」


ブツブツ文句を言う兄を無視して私達はお互い番号を交換した。

そして私はおばさんに軽く挨拶をして部屋に戻った。



アキが……

アキと………

また一緒なんだ―…



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