私-前編-
「あの子の机に置いてあったんよ。」



その手紙にはナツの可愛らしい字で
―あみぇ―
と書いてあった―…



私はすぐに読み始めた。

  “あみぇ
本当にありがとう。
うちが何かあった時、いっつも相談にのってくれて。
今回だって…
でもうちは産みたかった。
でも考えれば考える程ケン君を失いたくないし、赤ちゃんも失いたくないねん。
そんな自分勝手さに苛立つねん。
失いたくない…失う前にうちが消えるわ…

亜美…心友でいてくれてありがとう。”




ナツ……

何で……



嫌だよ……



元気になるよね?



また笑って過ごせるよね……
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