私-前編-
「亜美!!しっかりしろ!
吉田は今混乱してるだけやって!」

アキは必死に私に言ったが私はたまらなかった―…








アキに連れられ病室へ戻ったが、扉の前に立つと足が震えて動けなくなる―…





「…ちゃんと受けとめな。」


アキが優しく言った。





そうだよね…




私は静かに扉を開けた…―




「ナツ…俺やで?…忘れたんか?」

兄が優しく言っている。




…………

ナツは困った顔をしていた…―




『ナツ……亜美やで?』


私は恐る恐る聞いた―‥










「ママー少し疲れたから寝るわ…」




『………』




ナツの母は少し困った顔をしたが
「わかった。少し休みなさい」と言ってナツを寝かして布団をかけた。





私はすごく悲しくなった…







そんな事を考えてると…

「亜美ちゃん…ちょっと…」

ナツの母に呼ばれて私は近くの喫茶店へと向かった。




アキは兄を連れて先に帰った。





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