私-前編-
「もうナツとは関わらないで欲しいねん…

確かにナツは亜美ちゃんやケン君達にいっぱい支えられてきたし、私も亜美ちゃん達には感謝してる…
けど…ナツ…記憶ないやんか…
このまま忘れたままでいいと思うねん。
辛かった事…忘れさしたってくれへん?」




私は正直腹が立った…


今まで放ったらかしにしてたのに…?




でも…



今から母親をやりなおしたいと思うナツの母親の気持ちもわかる気もする…



だけど…



ナツは確かに辛かっただろうけど‥




それ以上に楽しい事もあったよね?





ねぇ…ナツ…



私は『少し考えさせて下さい』と言うと喫茶店を飛び出した…――


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