私-前編-
「明人から少し聞いたけど、友達は親が選ぶもんじゃない。
ナッちゃんに亜美ちゃんの想いは絶対届くから…

いつかナッちゃんが思い出した時にまた仲良くなれるよ。」

アキの母は味噌汁を入れながら私に言った。





私はアキの母の言葉が嬉しくて更に泣いてしまった―…


「おかん〜泣かすなや〜」



そして私はアキの家でご馳走になり、アキに送ってもらって自宅へ帰った。






部屋へ行くと、兄が居た…――




『わぁ!!ビックリした…何してん?』


電気もつけずに私の部屋に居た兄に私は言った。



「……ナツ…記憶戻らんのかなぁ…」



私は何て声をかければいいのかわからなかった―‥





シーン……―――







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