私-前編-
兄は卒業後、先輩のところで働いていた…――
ナツの事を考えないように休む事なく働いて、家に帰ればご飯を食べてお風呂に入るとすぐに寝る。
そんな毎日を送っていた―…
私達はナツに会いに行くのを止めた…―
ナツを見捨てたんじゃない…
私達はずっと傍に居るよ…
そして私達は3年生になった。
私とアキはクラスが離れたが、私はアヤとユイと同じクラスになれた。
そしてナツも同じクラス…―
ナツは噂で退院したと聞いたが、まだ学校には来ていなかった…
私はいつものように屋上でアキとお弁当を広げて食べていた。
満開だった桜も散りはじめ季節は5月になろうとしていた。