私-前編-
私は部屋でボーッとしていた…



ユイの言った言葉が頭の中をグルグル回っていた…――








“亜美とナツ見てたら何かたまらんねん。
ナツには口止めされててんけど…




ナツの記憶がないとか嘘やねん…

記憶がないフリしてるねん。

そしたら亜美達と離れれるからって…

嫌いになったんじゃないけど、前みたいに、何もなかった時みたいには戻れへんって‥

ケン君とも一緒に居るのが辛いねんて。

好きやけど、ケン君には幸せになって欲しいって。

ナツと居ても幸せにはなれへんからって…”





アヤとユイはそんなんあかんって言ったが、ナツの決意は固かった…――



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