私-前編-


ナツと気まずかった時の私は毎日の学校生活に物足りなさを感じていた。





昼にアキと食べるお弁当と、アキと一緒に帰るのだけが楽しみだった…――






でもアキは度々学校を休むようになった。




私も学校なんて行きたくなかった。




だけど、ナツに何かあったら…


私は遠くからでも見守るって決めていたから…―




アキが休み続けて4日目。




学校帰りにアキに電話してみた。



プルルルル♪…――


「もしぃ?」



一瞬寝起きかな?
と思ったが、明らかに話し方がおかしかった。





私は美優を思い出した。





美優がシンナーを吸っていた時と同じ感じだ…――



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