私-前編-
「送ってく」
アキはいつもとかわらない優しいアキに戻っていた
『うん…
てかあの人達はいいん?』
私はアキとキスをしていた人が気になった…
さっき見た事には触れたくなかったが、私を送ったあとアキが帰ってまたシンナーを吸うんじゃないか…
私は心配だった。
「アイツらは勝手に帰るから」
『…てか何の知り合いなん?』
「あー前住んでた時にツルんでた奴ら」
アキは少し面倒臭そうに答えた。
『そっか…』
私はこれ以上何も言う事ができなかった。
しばらく歩くと家の近くにきた時…――
「今日はここでいいか?」